カナダに来て「5月のLong Weekendって何?」と思ったことはありませんか?カナダに住む人なら毎年楽しみにしているこの連休、実はビクトリアデー(Victoria Day)という祝日です。
毎年この時期、カルガリーでは大小さまざまなイベントが開催されます。なかでも日本文化×アニメの祭典OtafestはMay Long Weekendの定番イベントとして定着しており、カルガリー在住の日本人コミュニティが誇るよさこいチーム「Yosoca」もステージに登場します。留学中・ワーホリ中の方、必見です。
ビクトリアデーとはどんな祝日?
ビクトリアデーは、イギリス・ヴィクトリア女王の誕生日(1819年5月24日)を記念して制定されたカナダの祝日です。毎年「5月25日前の最終月曜日」に設定されています。
カナダ人の間では「May Two-Four Weekend(メイ・トゥーフォー)」とも呼ばれます。「Two-Four」はビール24本パックのスラングで、家族や友人と屋外でBBQを楽しむ文化が定着しています。多くのカナダ人にとって、この連休は「夏の始まり」を告げる大切な節目です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 由来 | ヴィクトリア女王の誕生日(1819年5月24日) |
| 今年の日程 | 5月18日(月) |
| 別称 | May Two-Four Weekend |
| カナダ人にとっての意味 | 夏シーズンの始まり |
留学生メモ:ビクトリアデー当日は多くの公的機関・図書館・市の施設が休業します。学校も休みになるため、授業のスケジュールを事前に確認しておきましょう。
イギリスとカナダの深い関係
なぜカナダがイギリス女王の誕生日を祝うのでしょうか?その答えはカナダの歴史にあります。カナダはもともとイギリスの植民地として発展し、1867年にイギリス連邦内の自治領として独立しました。現在もカナダは英連邦王国(Commonwealth Realm)の一員であり、イギリス国王がカナダの正式な国家元首です。
ヴィクトリア女王はカナダが国家として形成される時代に在位(1837〜1901年)しており、首都オタワの選定にも関わるなど、カナダとの縁が深い存在です。ビクトリアデーはその歴史的なつながりを毎年振り返る機会でもあります。
カナダは独立国でありながら、イギリス国王を元首とする立憲君主制を採用しています。紙幣や政府文書にも王室のシンボルが用いられており、現在もイギリスとの歴史的・文化的なつながりが色濃く残っています。ビクトリアデーはそのシンボル的な祝日のひとつです。
英語が公用語のひとつであること、カナダ紙幣にエリザベス女王の絵が描かれていることなど、留学・ワーホリ中に日々感じるカナダのイギリス的側面も、ビクトリアデーを知るとより深く理解できるようになります。
カルガリーで開催されるイベント
ビクトリアデーの長い週末(通称「May Long Weekend」)は、カルガリー各地でさまざまなイベントが開催されます。屋外施設のシーズン開幕を告げる時期でもあり、街全体が活気に満ちます。
カルガリー最大の野外博物館が今シーズンの営業を開始します。蒸気機関車、ガソリンアレー博物館など、カナダの歴史を体験できる貴重な施設です。留学生にとってカナダ文化を深く知るチャンスです。
スカイラインリュージュによるダウンヒルカーティングが今シーズン初オープン。スリル満点のアクティビティで、友人や学校のクラスメートと一緒に楽しめます。
15万冊以上の古書が並ぶ大規模ブックセール。週末はBOGO(1冊買うと1冊無料)や箱いっぱい均一料金の日があり、最終日(祝日月曜日)はすべての本が無料になることも。語学書や趣味の本探しにもおすすめです。
駐車場情報:ビクトリアデー当日はカルガリー市内のオンストリートParkPlusパーキングが無料になります。お出かけの際にご活用ください。
Otafest ── カルガリー最大の日本文化祭典
May Long Weekendに合わせて開催されるのが、カルガリー最大の日本アニメ・ポップカルチャーフェスティバル「Otafest(オタフェスト)」です。1999年にカルガリー大学の小さなイベントとしてスタートし、現在ではカナダ有数の日本文化イベントへと成長しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催時期 | 毎年 May Long Weekend の金〜日(3日間) |
| 会場 | Calgary Telus Convention Centre(136 8 Ave SE) |
| チケット | 有料・公式サイト(otafest.com)で購入 |
| 運営 | 非営利・完全ボランティア(1999年創設) |
Otafestの特徴は、完全ボランティア・非営利で運営されていること。25年以上の歴史を持ち、多文化・多様性を重視する姿勢で知られています。会場ではアニメ上映、コスプレコンテスト、ゲームトーナメント、アーティストアレー、声優サイン会、コンサートなど100時間以上のプログラムが展開されます。
毎年チャリティーパートナーを選定し、オークションや各種活動を通じた社会貢献活動も行っています。また、会場内には日本のスナックや飲み物を扱う「CONbini(コンビニ)」も出店しており、日本を感じさせる空間が広がっています。
交通アドバイス:ビクトリアデー週末はダウンタウンのLRTが運休となる場合があります。シャトルバスが運行されますので、カルガリー・トランジットの公式サイトで事前に路線を確認しておきましょう。
よさこいチーム「Yosoca」がOtafestに登場
カルガリー発のよさこいチーム「Yosoca」
Otafestの公式スケジュールには、ともさん率いるよさこいチーム「Yosoca(よそか)」のパフォーマンスが組み込まれています。
よさこいとは、鳴子(なるこ)と呼ばれる打楽器を手に持ち、音楽に合わせてダイナミックに踊る日本の伝統的な祭り踊り。カルガリーでこの文化が根付き、多文化の地で日本の伝統芸能が花開いているのは、とても誇らしいことです。
留学生やワーホリ中の方にとって、Yosocaのパフォーマンスは「遠く離れた地でも日本文化が生き続けている」ことを実感できる貴重な場面です。日本を懐かしみながら、カナダのコミュニティとともに楽しめるひとときです。
カルガリーには日本文化を愛するコミュニティが着実に育っています。Yosocaはその象徴的な存在のひとつ。ぜひ現地でパフォーマンスを体験してみてください。
留学生・ワーホリ生へのアドバイス
May Long Weekendはカナダ人にとって特別な連休です。せっかくカルガリーにいるなら、地元のイベントに飛び込んでカナダ文化を体験しましょう。
- Otafestのチケットは事前購入を。人気の高いイベントのため、当日券が完売になる可能性があります。公式サイト(otafest.com)での早めの購入がおすすめです。
- 交通手段を事前に確認。ビクトリアデー週末はダウンタウンのLRTが運休となる場合があるため、シャトルバスの路線を事前にチェックしておきましょう。
- 現地のコミュニティに参加するチャンス。Otafestやよさこいパフォーマンスは、日本語コミュニティとつながるきっかけにもなります。積極的に声をかけてみましょう。
英語力アップのヒント:ビクトリアデーの由来やカナダとイギリスの歴史について、現地のカナダ人と話してみましょう。「Why does Canada celebrate a British king’s birthday?」は会話のよいきっかけになります。